じいちゃん

去年亡くなった母方のじいちゃんは私を凄く可愛がってくれた。
私の父親は神経質な人で、自転車屋をやってるじいちゃんの手が汚いと言って抱っこしようとするといやがったらしい。私も中学生になると部活が始まって、あまりじいちゃんの家に行く事がなくなった。兄は祖父母をとても大事にする人で、東京に一人暮らしをしていても、たまに帰って来てはじいちゃんの家に行ったりしていた。
葬式の時に親戚のおばさんが「おにいちゃんは、よくおじいちゃん孝行をしていたね。でも1番可愛いと思っていたのは、きっと貴方なのよ」と言われた。切なくて涙が止まらなかった。あんなに可愛がってもらってたのに、私は心のどこかで「いつでも会える」なんて思ってた。じいちゃんは私の近くに住んでて、自転車のパンクを直したりお客さんと喋ったりしてるんだろうな・・なんて。それが永遠だと思ってた。未だに、じいちゃんは死んでないと思ってる。
あれから1年半以上経って、私は好き勝手生きている。この前、あるきっかけがあって墓参りに行きたいと思った。最近悩む事が多いから、縋りたいってゆうのもあるかもしれない。
今日、日が昇ったらじいちゃんの所に独り言を言いに行こう。