明日

涙が止まらない。
どうしようもない人間で、ごめんね。
何もしてあげられなくて、ごめんね。
貴方を守ってあげられなくて、ごめんね。


貴方の存在に初めて気付いた時、本当はね、凄く凄く嬉しかったの。
でも次の瞬間、悲しい予感と不安で潰れそうになったんだ。
「きっと 貴方に会えない」


明日の選択も、必ず後悔すると思う。
一生、罪を償って歩いて行くんだ。








街を歩いて、綺麗な夕陽や紅葉を見ると「この景色を見せてあげたかった」ッて思うだろうね。
テレビなんかで 小さな命を見たら、目を反らしてしまうだろうね。
「男の子だったのかな、女の子だったのかな」ッて想像するだろうね。
12月8日は忘れられないだろうね。

貴方を抱っこしたかったッて、泣くだろうね。














ごめんね

都合良く 切り取られる苦しみに比べたら、今のこの気持ちなんて小さいよね。








名前も無い小さな小さな宝物。

貴方に会いたかった。
抱っこして、世界中の素敵なモノを見せてあげたかった。








ごめんね。